当研究室における学生の研究活動の様子です。卒論の研究室配属や大学院(修士課程・博士課程)の受験を検討する際に参考にしてください。より詳しい話を聞きたい場合や研究室の見学を希望する場合は,お気軽に岩下教授(メールアドレス:iwashita .at. iic.hokudai.ac.jp,.at.を@に置き換えてください)までご連絡ください。少しでも興味を持った方はぜひ一度研究室までお越しください。

教員からのメッセージ
当研究室で学ぶことにより,コンピュータを使った高性能計算に関する知識やスキルを身に付けることができます。これらの知識やスキルは,卒業後,コンピュータを使う様々な分野で生かすことができます。また,高性能計算は世界的に活発に研究されている分野です。学生の立場でも,最先端のスーパーコンピュータを使って,国際的に価値のある研究に携わることができます。加えて,当研究室の教員は様々なプロジェクトに参画しており,国内外に幅広い人脈を持っています。そのため,国内外の大学や研究所,あるいは企業の人との共同研究へ参画することも可能です。ぜひ,一緒に高性能計算の研究をしましょう。
研究
研究テーマ
研究室配属後に教員と相談して決定します。教員からいくつかテーマを提示して,興味を持ったテーマを選んでもらいます。すでに興味のあるテーマがある場合,教員と研究の進め方などを相談した上で取り組むことも可能です。教員の研究テーマについてはこちらを参照ください。
研究に必要な知識
研究を進める上で特に必要となるのは線形代数とプログラミングの知識です。また,文献を読むために英語力も必要です。ただし,研究室配属後に勉強する時間が十分にあり,教員や先輩の学生のサポートもあるので,特に心配する必要はありません。
研究の進め方
各自のペースに合わせて進める方針です。研究の方向性については,学生さんのアイディアや興味をできるだけ優先したいと思っています。また,週1回程度,教員とミーティングを行い,進捗状況の確認や方向性の相談をします。
対外発表(学会発表)
積極的に学会で発表してもらうことを推奨しています。希望次第ですが,早い段階からポスター発表などを通して学会発表の雰囲気を経験してもらいたいと思っています。良い成果が得られた場合には海外の学会で発表することも可能です。なお,学会発表のための旅費や宿泊費は原則研究室で負担します。
※修士課程の学生には,情報理工学専攻の方針に則り,2年の間に最低1回の対外発表をしてもらいます。
これまでの修士論文・卒業論文テーマ
- 修士論文:H行列ベクトル積のスレッド並列化に関する研究
- 卒業論文:複数のデータ構造を用いた疎行列ベクトル積のキャッシュブロッキング手法
- 卒業論文:ステンシル構造を利用した疎行列ベクトル積の高速化
- 卒業論文:分散並列行列ベクトル積の通信隠蔽による高速化に関する研究
スケジュール
1週間のスケジュール
長期休みを除いて,基本的に週1回,研究室ゼミを行い,各学生の研究内について議論します。B3の後期とB4の前期には,関連する英語のテキストを用いた科学技術英語演習を行います。また,卒論・修論や学会発表の前には,必要に応じて発表練習を行います。
1年間のスケジュール
大体のスケジュールは以下のようになります。
4月 | 入学式 |
5月 | |
6月 | |
7月 | |
8月 | 大学院入試 |
9月 | |
10月 | 研究室説明会・研究室配属(B3) |
11月 | |
12月 | 修論中間発表会(M2) |
1月 | |
2月 | 修論発表会(M2),卒論発表会(B4) |
3月 | 学位授与式 |
環境
個々の学生の研究スペース
十分な広さの机とデスクトップPC1台を用意しています。

共用の物品
共用の物品としては,カラーとモノクロのレーザープリンタを各1台,ノートPCを1台を備えています。また,冷蔵庫,電子レンジ,ポットもあります。学生さんとも相談しながら,予算をうまく使って,研究室の環境をより充実させていく予定です。
Q&A
飲み会などのイベントはあるのでしょうか?
現在は人数が少ないので,新メンバーの加入時,年末,来客があったときなどに不定期に飲み会を行っています。ある程度人数が増えたら,歓迎会,忘年会,追いコンなどを定期的に行いたいと思っています。研究室でレクリエーション活動を積極的に行いたいと考えいますので,学生さんからの提案も歓迎します。
学生の数が少ないようですが?
岩下教授の北大着任時(2014年4月)にできた新しい研究室だからです。また,情報基盤センター所属の研究室(協力講座)のためB3の配属定員が少ないということもあります。但し,研究室のある建物内には大宮研・高井研・水田研・南研があり,学生間の情報交換には大きな支障はないと思います。また,学生一人に対する教員のサポートや学会発表のチャンス(旅費等)などは充実しています。
サークルやバイトがあるのですが?
研究室ゼミなどの日程は学生さんの予定を踏まえた上で決定しています。ゼミや科学技術英語演習等,時間割で研究室における教育・研究活動が定められている部分以外の時間は,学生さんの自由にしてもらって構いません。学部や研究科が卒業・修了認定できるレベルの研究や論文作成をしてもらう必要がありますので,サークルやバイトに明け暮れるということは事実上不可能だと思いますが,両立は十分可能だと考えます。
学生でもスパコンを使えるのでしょうか?
研究内容に依存しますが,多くの研究テーマでは,北大や他大学(京大,東大)のスパコンを利用するチャンスがあります。研究テーマと成果次第では,スーパーコンピュータ「京」を使える可能性もあります。